943 :鬼女日記 2019/10/03(木) 20:01:22 ID:RJcgTfmj.net
高校のころ、中学からの同級生のAちゃんと大学のオープンキャンパスに行こうと約束をして、当日私の親が大学まで車で送ってくれることになり、約束の時間にAちゃん宅に迎えに行った。
Aちゃんは成績が良く、皆勤賞、生徒会で先生からの信頼も厚く、おそらく推薦であっさり希望の大学が決まるだろうな~と、みんなが思ってるような子だった。

「着いたよ」とメールしてもAちゃんが出て来ないから、玄関のチャイムを鳴らしに行ったら、AちゃんとAちゃんのお母さんが大声でケンカしてる声が聞こえた。
お母さんは「絶対行かせない!!下にもまだ○○や△△(兄弟の名前)がいるのに大学なんて行かせられる訳ない!絶対に就職しか認めない!」と怒鳴っていて
Aちゃんは「分かってるって!でもみんなとオープンキャンパス行きたいの!大学ってどんな所か見てみる位いいじゃない!就職するからオープンキャンパスだけ行かせてよ!」と応戦。
それでもお母さんは「オープンキャンパスなんて行ったら大学行きたいとか言い出すでしょ!あんた逃げるつもりじゃないでしょうね?!下の兄弟はどうなるのよ?!」と更に激怒。

チャイムを押せずに車に戻って父に少し待ってもらったら、5分程でAちゃんが出てきて「お待たせ!遅くなってすみません!」と父の車に乗り込んだ。
お母さんは追い掛けて来なかったけど、怖くて父に「早く行こう!」と促してオープンキャンパスに行った。

いよいよ進路の最終決定の時にAちゃんは笑いながら「やっぱり進学より就職したいな~と思ってw」と私たちに進路変更を告げてきた。
Aちゃんは全国チェーンの販売店に就職したので、学生の私たちと休みが合わず少しずつ疎遠になっていった。
大学3年の頃、Aちゃんの弟と最寄り駅でばったり会って「Aちゃんは元気?弟くんは今何してるの?」と立ち話をしたらAちゃんは今も販売店に勤めてて、弟2人は大学に行っていた。
子供だった私には何もかもが衝撃的だった。

今Aちゃんは結婚して優しい旦那さんと、可愛い子供と幸せに暮らしてるのがせめてもの救いだ。