619 :鬼女日記 2011/12/07(水) 12:03:41 ID:yBPZTAJQ
高校の時、ちょっといいと思っていた人に、話し掛けられるようになった。
私の事が好きだという噂も聞こえてきた。

でもその人は、私がおとなしくて絵がうまいと勘違いしていた。

おとなしいのは人見知りなだけで、友達相手だとかなりのおしゃべり。
美術部に入っていたのだが、単にオタクの巣窟で、オタ友と一緒に入っただけで、絵は幼稚園児並みの下手さ。
一部の人には笑い者にされる程、本気でド下手だった。

でも彼は、私が絵の上手い友人たちと一緒に絵を描いてるのを見て、当然私も上手いと思ってしまったらしい。

「私、不器用で絵は苦手なんだ」と言っても、
「そんな事ないよ!上手いって!」と信じてくれない。

絵が上手い→手先が器用で女の子らしそう
絵が下手だと言う→謙遜して奥ゆかしい
と思われ、どんどん私の実像から離れていく。

目の前で絵を描いて見せれば信じてもらえるだろうが、あまりにも下手すぎて、それも恥ずかしい…。

結局告白されたけど、断ってしまった。

一年くらいして、ただの同級生として話せるようになった頃、話の流れで「私、絵は下手だから。」と言ったら、
少し気まずそうに「努力すれば上手くなるよ。」と言われた。
謙遜じゃないと気付いたらしい。