720 :鬼女日記 2016/07/07(木) 21:31:59 ID:DWe
私の実家のそばには公園があって、特に約束していなくても誰かしらが遊んでいて混ぜてもらったり混ぜてあげたりして遊ぶのが常だった。
その日もそんな風で、私と妹以外は知らない子だったけど関係なくみんな一緒に遊びまくっていた。
夕方になり帰ろうと家の近いもの同士集まると、一人一番小さな女の子が残ってしまった。
そこで初めてその女の子が誰の知り合いでもないことが分かった。みんな誰かの妹だと思っていた。
ニコニコ笑って混ざっていたので誰も気にしていなかったけど、自分の名前しか話せないしおうちもわからない。三輪車がそばにあって、これに乗って一人で来たらしい。
困ったので少し離れた交番まで連れて行くことにした。が、田舎の交番はおまわりさんがいないことが多い。行ったはいいけど誰もいなくて途方にくれた。
仕方ないのでその子を連れて道を引き返してトボトボと歩いている時、スピーカーで叫んでいるパトカーが。近すぎて何を言ってるかわからないけど取り敢えず止まってもらって必タヒに迷子がいると伝えた。
するとお巡りさんは「3歳くらいの女の子で三輪車に乗っている、この子だ!」と慌てて保護してくれた。まさにこの子を探して放送をかけていたところだったのだ。
私たちはその子にお別れを言って解散して家に帰った。しばらくしてお礼の電話がかかってきたらしく褒められ、学校でも表彰してもらって嬉しかった。
今私も子供があの子くらいなんだけど、お母さん修羅場だっただろうなぁ。結構長く遊んでたから、いなくなってだいぶ経ってたんだよね。
少し目を離したら自分で三輪車こいでいなくなってたらしい。子供の行動力は侮れないねー。