思惑

    110 :鬼女日記 2018/04/21(土) 14:29:07 ID:dGs
    人間じゃなくても、神経がわからん時があったな
    大昔のことだが、実家に住んでいた頃、祖父母が猫を飼っていた
    猫から見ると、家庭内の順位は、自分>祖父母>両親>子供(私と弟)らしく
    私と弟の存在はほとんど無視、たまに手を出そう(撫でたりしよう)とすると
    ピャッと逃げたり、シャーッと怒ったりしていた
    ある日学校から帰ってくると、家族は皆出かけていて、私はおやつを探そうと台所に行った
    そうしたら猫が一人で、いや一匹で台所に座っていた
    どうせ私が近づいたら逃げるだろうと構わず冷蔵庫を開けたりしていると
    猫が妙に甘ったるい声で「にゃあああん?にゃん?」と鳴きながらすり寄ってきた
    甘えられるのに慣れていなかったので「えっ?」と体をよけると
    さらに「んにゃんん~」と足にまといついてきた
    ははん、こいつお腹が空いてて、ふだん餌をくれる祖母や母がいないんで
    私に媚びてきたな、とわかった
    私も鬼じゃないんで、いつもの餌のニボシを数匹だしてやった
    しかし猫はニボシを見ると、口をつけずにうるんだ目で
    私を見つめてため息をつきやがった(そう見えた)
    あれ、お腹空いてないのかな?と思ったら、冷蔵庫の前に座り込んだ
    ピンときた
    冷蔵庫の中には、猫の大好物だがたまにしかもらえない「なまり節」が入っているのだ
    たぶん今日の晩ご飯のおかずだから、私が勝手に猫にやってしまうわけにはいかない
    私だって母の「なまり節とナスの煮つけ」は大好物だ
    そこでニボシを指さして「なまり節はダメ~、これ食べなさい」といったら
    「けっ!」という顔をして、どこかに行ってしまった
    なんで祖母や母からでもめったにもらえないものを、私を懐柔すればもらえると思ったんだ

    29 :鬼女日記 2007/08/12(日) 19:40:15
    結婚一ヶ月、料理に自信がないといっていた通りマズメシなうちの嫁。
    鳥の肉にオレンジやラズベリーみたいなジャムをかけたり
    せっかくの新鮮なイワシをトマトで煮込んでみたり
    カボチャのサラダが甘くて菓子の材料が混ぜ込んであったり
    毎日夕食を食うために帰るのが憂鬱になるような料理ばかり。

    それが昨日、同僚夫婦と一緒にハイキングに行くことになった。
    マズメシを知られるのが恥ずかしくて「おにぎりでいい」っていっておいたが
    嫁は俺が起きる前にはりきって弁当を作ってしまっていた。
    昼になったら俺の思惑をよそに「よかったらどうぞ」なんて
    嫁が同僚夫婦にマズメシをすすめていて俺は終わったと思った。
    ところがどういうわけか嫁の弁当は同僚夫妻に大好評。
    お世辞じゃなくて、同僚の嫁なんか作り方聞いてメモってる。
    サンドイッチには茶色いどろどろとレモンがはさまってるし
    小さいタマネギなんか原型のまま入って酸っぱくなって
    鶏肉なんかパイナップルと互い違いに並んでるんだぞ。

    帰りに同僚に聞いたら、どうも嫁の料理は本格的欧風料理らしい。
    パンにレバーペースト塗るのも普通だし、肉と果物の取り合わせもあり得るし
    小たまねぎの酢漬けは絶品で嫁に作り方をきいたらしい。
    もしかして味が分からないのは俺の方だったのか。

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