958 :鬼女日記 2005/04/17(日) 12:52:01 ID:lmcz7JpM
うちの辺りは山切り崩して宅地造成した所なんで、
道路の片側が高いコンクリの壁になってる所が多い。

そういう壁の放水口ってのは(通る水の量もすごいから)
結構大きくって、大体幅20センチから30センチ位のが
一定間隔で口を開けてる。
大雨の時なんかはそこから物凄い勢いで水が吐き出されて、
下の道路を水浸しにする。

昨日帰宅する時、そういう道を歩ってたんだが、
ふと横手の壁を見上げると、道路から5メートルくらい
上にある放水口のひとつから、猫が生えていた。

どうやら放水口のもう一方の端から潜り込んで出口まで
這い進んで来たのだが、頭と前足まで出た所で、出口が
予想外に地上から遠かったんで、そこですくんじゃったらしい。

猫は観念した様子で所在なげに景色なんぞを見ていた
が、下から俺が見上げてるのに気付くと一声「にゃー」
と鳴いてみせた。

丁度夕立が来そうな頃合いで、ここで放水が始まれば
猫は水鉄砲に吹き飛ばされて下の道路に激突するだろう。
面倒だけど助けてやるかと思って早足で家に帰り、
脚立をかついで戻ってきてみれば、
そこには既に救援隊が到着していた。