906 :鬼女日記 2010/01/06(水) 15:36:40
数年前のクリスマスにあった披露宴の話。

高校時代の部活仲間(♀)に呼ばれて出席。当方、男。行ってみたら、部活仲間で一卓が
設けられてて、そこそこ盛り上がった。女子多勢の演劇部だったから、男は俺ともう一人(Aとしよう)だけ。
俺もAも地元を離れてたから卒業以来だったけど、女子連中は度々集まってたらしく、女子が男2人に近況を聞く形で
雑談が進んだ。そこで初めて知ったけど、Aは2浪した大学を中退して予備校の先生になってた。
高校時代は天才と言われて、東大目指してたぐらいだから意外だったけど、「子どもは可愛い。大学やめずに
教職とっとけば良かった、後悔してる。予備校は実力の世界だから、教え方さえ上手ければ首にはならない。
いずれは大手の看板講師になるんだ」と語ってて、相変わらず良い奴だなと思った。昔から、頭良いのに
全然奢ったところのない奴だった。

できちゃった結婚(子どもは既に1歳)ということで、式はなく、披露宴のみ。それも食事会っぽいカジュアルな
雰囲気だった。でも、ホテルのレストランだから食事も酒も美味い。貧乏学生だったからがっつり食べて飲んだ。
みんなも似たような感じで、かといって悪酔いすることもなく、新婦や赤ちゃんのことなんかを和やかに語ってた。
高校時代は、天真爛漫というか、やや我儘で、周りを振り回すことも多い子だったのに、すっかりお母さんの顔に
なっちゃってねー、とか。ぶっちゃけ、日取りがクリスマスって聞いたときは「相変わらずだな」と思ったけど、
やっぱ友達だし、幸せそうな顔を見たら小さな不満はどっかに飛んでた。Aはしきりに赤ちゃんのことを「可愛い」と言ってて、
「こいつほんとに子ども好きだな」とか思ってた。