814 :鬼女日記 2017/06/27(火) 11:18:35 ID:sZB
1年ほど前に知り合った同い年の奥様が、微妙に怖く感じ始めた。
最初は大人しい感じの控えめな奥様だったんだけど、次第に奥様がどれほど旦那さんに尽くしているか
うちの旦那に対する私の態度が、どれほど横柄か(このままでは離婚されるかもよ?とまで)
それに比べ、奥様がどれだけ完璧な妻をやっているか聞かされた。(炊事洗濯掃除に節約、旦那をいかに立てるか等)

まぁ正直、奥様のようになれたら理想なんだろうけど、私はそんな息が詰まりそうな生活はしたくない。
だから奥様を適当に持ち上げて賛辞を送って、自分を卑下しておいた。
(卑下と言うか正直に「私はそんな完璧な妻になるの無理!凄いわね~偉いわね~」て対応。)

以降、SNSだけの付き合いをしていたんだけど、出会って半年が経つ頃
「スコーンの試作品できた!美味しく焼けたかなー?」
て奥様がスコーンの画像を上げた。正直スコーンってコイケヤのスコーンしか知らなかったけど
「美味しそうに焼けてるね!上手!スコーン焼けるなんて凄いわね!食べてみたーい♪」
て当たり障りのないコメントをつけた。
すると奥様からスコーンのお裾分けをいただくことになり、その時
「実は来月からAってお店でこれを出すことになってるんだ♪」
と聞いた。Aというのは、奥様宅すぐ近くにあるお洒落カフェで、奥様は多いとき週10回以上通う超常連。
ご夫婦の記念日や誕生日も毎年Aで祝っているそうで、Aからもちょっとしたサービスを受けていると、以前SNSで奥様が言っていた。
話をスコーンに戻すけど、奥様が言うには、そのカフェAで焼き菓子を担当していた子が急遽辞めることになって、店主が困っていたから手伝うんだって。
それでスコーンの納品を頼まれて、今回試作品を作ったらしい。
「それは立派なことだねー!ありがとう!」
て受け取り、自宅に戻って一口食べたら、口の中の水分を全部奪われた。
スコーンは好みじゃないなーと思ったけど、コーヒーをがぶ飲みしたら丁度良い感じで食べられたから
「コーヒーによく合って美味しかったよ!ありがとう。御馳走様♪」
てSNSのコメント欄でお礼を伝えた。奥様のお友達が同じコメント欄でレシピを聞いたら
「これ、お店で出すスコーンだからレシピ教えられないんだ。ごめんね。販売始めたらまたお知らせするから、食べにおいでね!」
て確かに返していたのに、その約2週間後にAは閉店してた。

長すぎたみたいで叱られたから一旦切ります。