357 :鬼女日記 2011/06/23(木) 15:54:07 0
田植機だと、たまーに機械の調子が悪くてすっぽ抜けることがあるから、あとから人力で補植(ほしょく)するんだよ
そのための予備だったりもする>隅っこの苗
それで思い出した修羅場(ってほどでもないかも)。むしろ恐い話系。

もう20年以上前のこと、うちの田んぼに男女4人が乗った乗用車が落っこちた。
時期はまさに今頃だったと思う、当然両親も祖母も大激怒して賠償だのなんだのと才柔めていた。
ある日、その車に乗っていた男女のうち二人が謝罪に訪れた。
菓子折を出したりして殊勝な態度だったらしい(母談)。子供だった自分は何も知らず、珍しいお菓子を貰えて
満足だったぐらいしか覚えていない。

おかしなことに、次の日から両親も近所の人も、その事件についてぴたっと口を閉ざしてしまった。
賠償もなく、菓子折と謝罪で「誠意を見せてもらったからそれでいい」と、事実上の泣き寝入りだったらしい。
その田んぼが使えなくなったのはその年だけでなく、乗用車からガソリンが流出して染みこんでしまったので
田んぼ自体を埋め立ててしまって空き地にしてしまった。それについても、相手には何も言わなかったらしい。

当時はまだ幼かったのでよく解らなかったが、その後社会人になった頃、「そういえばあんなことあったね」と
話題に乗せたら、父は黙り込み、母は「あれはねぇ・・・宗教の人だったからね」とぽつりと呟いた。
それっきり、我が家ではなんとなくその話題はタブーとなってしまった。

近所の噂から妄想するに、謝罪に来た連中が逆に怪しげな宗教を布教しようとして、両親ともども「これは
相手にしたらヤバイ」と思ったがゆえの泣き寝入りだったらしい。
いったいなんの宗教だったのか、は教えて貰えないまま。

ちなみに、埋め立てた田んぼは、その後宅地として売れたのが不幸中の幸い?かも。