465 :鬼女日記 2014/11/22(土) 20:51:55 ID:iGV
社会人一年目で初任給は家族でディナーをしたいと思っていた
家族が私含め7人と多かったので、1人あたり2500円~のレストランに予約をした
母親が丁度誕生日を迎える事もあったので、予めそれも伝えてお祝いの準備もした
妹が酷い食物アレルギー、母が医者に止められている食べ物があるので、それも伝えミスがないよう念入りに確認した

当日、予約をしたレストランに行ったら、飛び込み予約のお客で待合所がごった返していた
私たちは15分早く着いたので、店員さんを呼び止めで到着した旨を伝えると、待合所で待つように伝えられた
座る場所もなく、15分ほどだし七人で立っていてはジャマになるからと、予約した私が残って家族は車で待つことになった
私は待つ間お手洗いにその場を離れたのだが、これが間違いだった
抜けていた時間は5分にも満たないくらい
戻ってきて暫くしたら
「6名様でお待ちの木下(私の苗字)様」
と、私と同じ名前の人が呼ばれて通された
ただ人数が違うので別人だろうと思ってたんだけど、その後待っても待っても私が呼ばれない
予約時間から30分、到着から45分たった頃に母親が「まだなのか」と聞きに来た
混み合っているとはいえ、流石に予約からこれだけ待たされるのはおかしいと
私はまた店員さんを呼び止めて、まだなのか確認した
すると驚きの返答が・・・
「木下様でしたら、すでにご到着されておりますのでご案内致します」
「え?」
「こちらです」
案内された先には知らない家族
私がお店に依頼して母の為に用意したプレゼント(名前入り)を前に談笑している見知らぬ家族6人
「私の用意したプレゼント!この人たち私の家族じゃない!!なんでプレゼントが盗まれているの!?」
思わずレストランで叫んでしまった
ピアニストが驚いて手を止め、他の客も私に注目
慌てて店員さんに奥に連れて行かれたけど、母へのプレゼントを奪われたショックで私はパニック

母がやってきて起こったことを順に照らし合わせると、簡単なことだった
6人という大人数で飛び込みできた客
待ち時間一時間半以上と言われてどうするか悩んでいたところに私がやってきて予約確認
その後トイレにたつのを見て、私の予約を横取りしようと思いつき実行
1人キャンセルと伝えて人数がずれたことで、私に気づかれる事無くすんなり成りすまし完了
これが一通りの流れ

病気の母とアレルギーの妹のために準備してもらっていた料理はその家族に食べつくされ、プレゼントも包装を開けられ、残っているのは私が頼んでおいたバースデーケーキだけ・・・
母と妹の食べられるものを準備できるかと聞いたら、母はともかく、妹は特殊なアレルギーなので無理だと言われた
プレゼントも人様が包装をあけて身につけたものをうばいかえす気にもなれず、何もかも諦めるしかなかった